作品名: 《秦瓊倒銅旗》
作品由来:伝統抄本 北管古路-秦瓊倒銅旗/邱火榮
リメイク/林永志
作品紹介:隋王朝の末期、李密は瓦崗寨に身を寄せました。程咬金は李に譲位し、李は秦瓊を掃隋大元帥に任命しました。五関を突破しろと秦瓊に命令しました。秦瓊は一気に三関を突破し、泗水関に到着した時、山の王楊林は隋煬帝の命を受け、銅旗大陣を計画し、手紙を書き、羅芸の助けを求めました。羅成は助けに出発する前に、銅旗大陣を破りにくる人はいとこの秦瓊だと母親に伝い、裏で助けなさいと母親が言いました。羅成は事前に西囲で秦瓊と会い、銅旗大陣のことと破り方を知らせました。銅旗を守る将軍の東方白と東方紅は、訓練所で羅成と兵士を訓練しました。銅旗を守る最中、羅成は大量の矢で乱暴に攻撃するなと二人の将軍に命令しました。二人は羅成のことを疑い始めました。秦瓊は4回連続大陣を破壊し、故戦友裴元慶の幽霊の助けをもらい、銅旗を破りました。羅成と秦瓊は将軍二人を殺し、陣をすべて破りました。
作品の特徴:《秦瓊倒銅旗》は伝統北管布袋戯古典演目の一つです。北管古冊戯に属し、北管「籠底戯」を取り込んだ代表作の一つともいわれています。この作品は崑腔が使用された武戯で、圧倒する勢い、武打の情景、台湾の乱弾流派の有名な作品だといわれています。台湾の巷でこのような諺が伝われています。「懶懶馬也有一步踢,歹歹戲也會一齣倒銅旗」の意味は、どんなに下手くその布袋戯集団でも、どうしてもこの素晴らしい作品《秦瓊倒銅旗》を上演するということです。その諺は、《秦瓊倒銅旗》上演の技術の難しさも反映され、同時に昔の一般庶民の社会の中で盛り上がった光景も鮮明に証明されました。
作品名: 《烏盆記》
作品由来:伝統演目 リメイク、主演/林永志、陳思廷
作品紹介:烏盆記は名裁判官・包公シリーズの古典物語の一つです。李浩は定州で成功した人で、帰省する途中、夜の宿を借りに丁萬のお宅に入りました。しかし、丁萬は李が大量の銀貨を所持していると知ると彼を殺し、死体を粉々にして土に混ぜ、陶器を焼きました。
たまたま王進はその真っ黒い器(烏盆)を家に持って帰り、烏盆から李の幽霊が現れて王に無念を説き自分の仇を晴らすように訴えました。
そして王は包公のもとに開封府に行きました。包公は丁萬夫婦を呼び出し、事件の概要を説明させましたが、丁萬が否認しました。仕方なく包公は王進に烏盆を持って帰ってと命じました。
丁萬夫婦が無罪釈放されました。しかし、裏で調査したところ、事件の真相を知っている丁千が犯行を認めるのを恐れ、丁萬が丁千を殺害しようとしました。
包公の部下張龍は丁萬を気絶させ、直ちに3人を捕まえ開封府で裁きました。丁千は丁萬に恨みを持っていたため、包公に罪を認めました。事件が円満解決されました。
作品名: 《南管布袋戲 盧俊義》
作品説明:伝統演目 リメイク、主演/林文榮、徐瑞簾、陳光煌
舞台装置:伝統舞台(六角棚)
上演時間:60~90分
おすすめ場所:室内
作品紹介: 盧俊義、愛称『玉麒麟』で、盧員外とも呼ばれます。
目力が強く、身長九尺(約212CM)、穏やかな性格で正義感のある人です。宋江は盧俊義の名前を聞いた時誘い込みたいです。呉用と李逵を使い、災厄を避け、故郷を離れようと説得しようとしました。盧俊義は梁山泊を通りかかる時、梁山の人に捕まれました。しかし、宋江は無理やり誘わず、帰らせました。盧俊義は北京に帰りました。家来の李固が盧俊義の妻(賈氏)と密通して、盧俊義は梁山泊の賊と通じた罪で逮捕されました。盧俊義は沙門島へ流刑と決まり、途中で心腹の養子燕青に助けられるも、すぐに再び捕らわれました。
梁山泊の英雄たちは盧俊義を救出するために、北京大名府に攻略軍が派遣されました。宋江らは計略で關勝と索超を捕まえ、北京を攻撃し盧俊義を救出しました。
本作品の特徴: 布袋戯の発展からみて、「南管時期」、「北管時期」、「內台時期」、「テレビ時期」などがあります。現在至るまで文字記載されたものや映像資料があり、研究討論ができますが、『南管布袋戯』だけは、あまり知られていないパフォーマンスです。
本作品は、過去泉州布袋戯劇団に所属していた徐瑞濂先生、黃光煌先生の指導のもとに完成されたものです。もっとも伝統に近い南管布袋戯のもとの様子を保存したい強い願いを込めています。
作品名:《大鬧水晶宮》
作品説明:伝統演目/李天祿 リメイク、主演/陳錫煌、李傳燦
舞台装置:伝統舞台(六角棚)/ 金光背景
上演時間:60分
おすすめ場所:室内
孫悟空大鬧水晶宮の一部から用いてリメイクした作品です。内容は、孫悟空は花果山の水簾洞で王になりました。ある日牛魔王はきれいなその場所を見つけ、化け物を行かせ、占領しようとしました。お猿ちゃんとの争いが始まりました。兵器を持っていなくて困っている孫悟空は牛魔王と激しく戦って、お猿ちゃんの協力のもとで、東海水晶宮へ行き、兵器を借りました。しかし水晶宮で予想外の争いが展開することになりました、、、。
本作品の特徴:子供から大人まで、海外の方も楽しめる作品です。孫悟空の武打の情景、窓から飛び出す、トンボを切るなど技は、台湾伝統布袋戯の芸術を十分に披露されます。また、心を込めて制作したエビとカニの軍隊人形も可愛く、水晶宮の海底世界の雰囲気を全面に作り出し、伝統布袋戯の新しい一面を見せます。息がぴったり合う後場の音楽担当と前場の人形師とのパフォーマンスで、作品の見どころが更に増えます。
作品名:《薛丁山征西》
作品説明:伝統演目/廖昆章;リメイク/陳思廷;主演/林永志
作品紹介: 薛丁山は唐王朝の名将軍薛仁貴の息子で、幼い頃王敖老祖に連れられて雲夢山水濂洞へ行きました。王敖老祖は薛丁山を弟子として引き受け、洞窟の中で兵書戦冊を教えました。ある日、王敖老祖は紫微星が鎖陽城に閉じ込められる気配を感じ、薛丁山を下山させ、唐王を助けようと命じました。
程咬金は鎖陽城を突破し、長安城に行き、援軍を求めました。太子は情報をもらった瞬間、告示を貼り出せと命じました。薛丁山は告示を受け取り将軍として任命され、大勢の兵士を統率し出発しました。碁盤山を通る時、武芸の優れている山の大王窦一虎と窦仙童お嬢さんに出会いました。窦仙童は薛丁山に一目惚れし、薛丁山を縄で縛り村まで拉致し結婚させられました。次々と難関を突破し鎖陽城に到着し、兵士と一緒に鎖陽城の危機を解消し、天子李世民に謁見しました。
作品名:《葉雲飛十三俠》
作品説明:伝統演目/陳山林;昔の録音提供/鄭安成;リメイク/吳聲杰;主演/林永志
舞台装置:伝統舞台(六角棚)
演出長度:90分鐘
おすすめ場所: 室外
作品紹介:明王朝の宰相王禮謀は土地を占領するため、秘密の団体-覆面党を結成しました。金山寺を守備しろと僧侶の一眼金僧に命じました。金山寺の中に仕掛けが多く、うっかりして入ってしまったら、矢が心臓を貫通し死亡させるといわれています。覆面党のルールは厳しく、国の幹部に捕まえられたら、舌を噛んで自害するや毒を飲んで自死するため、国も対策がなく仕方がありません。西の教祖如来様が葉飛雲を弟子として引き受けました。俗世間の生活が苦しそうな様子を見て、愛弟子の葉飛雲を霊剣五盾剣に従わせ、下山させ世間を救うと命じました。
五盾剣が現れ、葉雲飛がもうすぐ来ると人々は分かりました。葉雲飛と一眼金僧との戦いの行方は、一体どうなるでしょうか?
作品名: 《北管布袋戯劈山救母》
作品説明:伝統演目/李天祿;リメイク、監督/劉信成
舞台装置:金光背景
上演時間:60~90分
おすすめ場所:室内室外可
作品紹介:書生劉錫は受験のため上京しました。華山の麓を通りかかった時、容姿端麗な聖母像を見つけ、壁に自分の気持ちを詩で書き残しました。聖母はそれを見て、感動し心を惹かれました。聖母の兄二郎はそのことを知り、怒鳴り立てました。聖母を華山の下の風雷水火洞に閉じ込めました。まもなく聖母は洞窟の中で子どもを産んで、沉香という名前をつけました。ある日、沉香と弟は学堂で丞相のお子さんが人をいじめるのを見て、前に出て助けてあげましたが、手元が狂って死亡させました。二人は慌てて家に帰って父親に犯人が自分だと認めました。二人は自分の身分を打ち明け、劉錫は二人を逃げさせました。華山に行き閉じ込められた母親を救おうと沉香に伝いました。沉香は次々の困難を乗り越え、華山を割り、母親を救いました。
本作品の特徴:本作品は台湾北管布袋戯の代表作です。北管布袋戯は19世紀末に台湾で発祥されました。一般庶民の農閑期に人気のあるレジャーと娯楽です。元々独特の音楽性と演劇効果を持ち、他の演劇に吸収され融合されました。布袋戯も中の一つです。二つの演劇はお互い融合し交流した結果、一味違うパフォーマンス芸術が生まれました。
作品名:《北管布袋戯 南天門》
作品説明:伝統抄本《北管新路-南天門》/邱火榮;リメイク、主演/林永志
作品紹介:明王朝明熹宗の時、宦官魏忠賢が朝廷の実の権力者になりました。魏忠賢は史部尚書曹正邦を意図的に陥れ、まずは懲戒免職し、さらに部下の蘇羽を利用し街で待ち伏せし、曹の一家を殺害しました。幸い曹玉蓮お嬢さまと家来曹福は災いから無事に逃げ出しました。親戚李倫のところに身に寄せるため、移動する途中、次々の困難に出遭いました。忠実な家来の付き添いのおかげで、やっと無事に到着しました。残念ながら、家来曹福が最後廣華山で凍死しましたが、瑤池金母は彼の忠実な心に感動し、土地神さまに封ずしました。
本作品の特徴:本作品は北管新路の中で有名な作品の一つです。独特な北管唱腔表現がもっとも観客に愛されています。しかし、唱腔表現、技、登場人物が多く、ほとんど上棚上演(後場の生演奏チームと前場の人形師と共演する)せず、排場上演(生演奏チーム)のみの形式で行われます。今回は初めて伝統布袋戯の形式で上演しました。北管芸術が好きな観客はお楽しみいただけます。
作品名:《彭公案》
作品説明: 伝統抄本《彭公案》リメイク;主演/林永志
作品紹介: 李沉の妻簫氏錦と武昌地方のお金持ち呉板渓と不倫しました。残酷無情の簫氏錦は夫を殺害し呉板渓と一緒になろうと計画しました。“烈火攻心”の殺害方法を思いつきました。官府の人も調査しようとしても調査できません。しかし、ものを盗みたく家に入ってきた泥棒の阿西達がその犯行の始終を見てしまい驚いて逃げ出しました。その犯行は誰も知らないと簫氏錦は確信し、李沉が病死の理由で葬式を行いました。
彭大人は命を受け、武昌を視察にきました。視察の途中、簫氏錦が夫の葬式を出すのを見かけました。この時、強い風が吹き始めました。強風で簫氏錦の喪服がめくれ、中の赤いスカートが見られました。彭大人はこのことに妙に引っかかり、きっと李沉の幽霊が告げにきたと思いました。死体を鑑定しましたが傷も中毒の疑いもなく、証拠はありません。恐れを知らず簫氏錦は、賠償として烏帽を彭大人に要求しました。烏帽と李沉の無念を晴らすため、どんな手がかりもあきらめません。最後に李沉の幽霊が導いて、阿西達を見つけました。打草驚蛇せず、阿西達を利用し呉板渓に自白させ、自分の罪を認めさせられました。真相が解明され、悪い人たちが裁かれ、阿西達も泥棒から良民になりました。
作品名:《女巡按》
作品説明:伝統演目 リメイク/劉秀庭;主演/林永志、吳聲杰
作品紹介:明王朝嘉靖の時、禮部尚書朱文禮の娘朱素貞はみんなのために悪い人を裁きました。しかし、錢文化との間に子供が殺害された恨みを持っていて、二人は金殿へ訴えに行きました。嘉靖皇帝は調査した結果、朱素貞の罪に問うことはせず、むしろ女巡按として命じ、西川に行かせ、濟王の謀反について調査させました。朱素貞は一歩踏み出し出発しました。京から西川までは陝西を通りました。朱素貞は男装にし、陝西に到着したところ、尋常じゃないところに気づき、ただちに調査を始めました。
作品名:《武童剣俠》
作品説明:伝統演目 リメイク、主演/林永志、吳聲杰
作品紹介:明武宗正德皇帝は一般庶民社会の状況を把握するため、衛壽という名前に変え、江南へ出発しました。途中、李忠に財物を無理やり奪ばわれました。幸い潼関總兵余節の息子余元朗が助けにきたおかげで、正德皇帝が救われました。正德皇帝は揚州の天香樓に到着しました。店内には美女、掛け軸、骨董品などの珍宝がたくさんあります。正德皇帝は珍宝を見学したがり、国宝碧玉獅子を取り出して見せました。しかし、公孫智に盗まれました。同時に正德皇帝の行方も知らされました。李忠は兵士を統率し正德皇帝を殺そうとしました。鄧秀が直ちに助けに来たおかげで、正德皇帝が助けられました。その場で彼らが逮捕されました。
作品名:《殺四門》
作品説明:伝統演目 リメイク、主演/林永志、陳思廷
作品紹介:李世民は自ら高麗に侵攻しました。破竹の勢いで高麗首都三江越虎城を占領しました。高麗王高建宗は蓋蘇文を元帥として任命し、李世民らを唐の兵士たちは閉じ込められました。程咬金は唐に戻り援軍を要請しました。羅通を二路元帥として任命され、秦懐玉は先頭を切って進みました。二人は兵士を統率し李世民を救出しようとしました。秦懐玉は一人で次々と東門まで破りましたが、尉遲恭は復讐するため、秦懐玉を困らせました。仕方なく、四門を突破し、唐の軍隊から解放しました。
作品名:《戦長平》
作品説明:伝統演目 リメイク、主演/林永志、廖群瑋
作品紹介:戦国時代の長平戦争の物語です。秦国の昭襄王は、韓国の上黨郡を攻撃しろと白起を命じました。韓国は敗れました。韓国の王は馮亭を派遣し、上黨郡の秦国に降伏する重任に任しました。秦国の法律が厳しく、韓国の人々が怯えています。馮亭はそれを見て、秦国に降伏したがりません。その故、上黨郡を趙国に差し上げました。しかしその動きは、秦国の不満が募り、雄兵を命じ趙国に攻撃しました。両方はひどく激しく戦いましたが、勝敗がつきませんでした。
作品名:《薛仁貴投軍》
作品説明:伝統演目 リメイク、主演/林永志、吳聲杰
皇帝李世明は自分が敵に追われ殺されるのを夢を見ました。白い軍服を着ている将軍が助けにきた時、詩も残しました。軍師徐茂公が詩の意味を解いたおかげで、山西龍門県に住む薛仁貴のことだと分かりました。唐王朝の将軍張世貴は欲が深く、薛仁貴の代わり自分の花婿何宗憲を行かせたいと計算しました。薛仁貴が軍隊に入隊するときに殺そうと計画しました。