林永志/団長
2010年に劇団を設立。伝統布袋劇界の派閥を超え、優秀な人形師と楽師を集めることに専念。台北木偶劇団を率いて伝統芸術の保存と研鑽に尽くす。近年は現代から伝統まで幅広く芸術家を招き、多様な方法で伝統布袋劇の魅力を観客に伝える試みをしている。北管※台湾伝統戯曲音楽、歌仔戯、京劇音楽などを巧みに使い、上演活動以外でも音楽デザイン、研究出版、伝統芸術教育にも関わる。
伍姍姍/芸術監督
演出家。人形と音楽の作り出す劇に国際的な演劇概念を取り入れ、演出の主導する作品を企画している。作品は多くの国で上演され国際的合作も多数。2012年にアメリカコロラド大学の招きで学生に『Taipei by Night』の演出をする。2021年には『杜子春』で32回伝統芸術金曲賞最優秀演出にノミネートされる。
謝琼崎/制作監督
国立台北芸術大学伝統芸術研究所戯曲組卒業。著名な北管音楽家に師事し、現在は国立台北芸術大学音楽コースにて北管を教える。2000年、伝統布袋劇界に入り制作と楽師を担当する。劇団と大学の教学以外に伝統芸術の学術研究に参加し、多くの民間教材を整理、研究、実践している。
呉声傑/人形師
2005年から伝統布袋劇を始める。中国国家無形文化財人形劇伝承者荘陳華に師事。北管は邱火栄に師事、台湾漢文は廖昆章などに師事。『白馬風雲前伝—茶山風雲』で29回伝統戯曲金曲賞ノミネート。『双龍護斗』で第30回伝統戯曲金曲賞最優秀新人演技賞ノミネート。
陳思廷/人形師
1997年台北市平等国小学校巧宛然掌中劇團に参加し布袋劇を始める。大学卒業後台北木偶劇団に入り廖昆章に劇を師事、漢文を洪澤南に師事、新しい世代の女性人形師を目指している。白賊燈猴天借膽で第32回伝統芸術金曲賞最優秀新人演技賞にノミネート。
廖群瑋/人形師
雲林県崙背人。布袋劇一家に生まれ、幼い頃から布袋劇に親しむ。2014年に金光布袋劇を始め同時に家業を継承する。2018年台北木偶劇団に入り伝統布袋劇を学ぶ。2019年国立伝統芸術センター主催の「伝統芸術継承者-在団養成計画」に参加。2019年雲林国際人形劇第一回「青年主演コンンクール」で最優秀賞受賞。
林瑞騰/人形師
雲林県西螺出身。劇団研究生。昇平五州園の三代目。幼い頃から父に布袋劇を習い、16歳で民戯の公演を主催する。自己研鑽の為に台北に移り2020年に国立伝統芸術センター主催の「伝統芸術継承者-在団養成計画」に参加。
王祥亮/楽師
12歳から父に着いて北管館永興軒に参加、伝統音楽に親しむ。後に大台北地区の民間廟会の活動に参加し1990年にプロの布袋劇楽師となり、世界各地を回る。2010年に台北木偶劇団に入り、多様な公演に楽師や人形師アシスタントを務める。
林璟丞/楽師
新荘老街※廟の多い伝統的な街に育ち、幼い頃から伝統的台湾廟会文化に親しむ。長く北管奏者として民間芸能に関わる。2007年から林団長の元でプロの布袋劇楽師を務める。伝統演劇に於ける北管音楽の運用に通じ福建省泉州で徐瑞簾などに人形劇音楽を師事したことがある。2008年延楽軒北管劇団の北管劇で鼓師※主席楽師・指揮者として活躍した。
林宸弘/楽師
淡水生まれ、伝統芸術が好きで幼い頃から廟会に通い、銅鑼や伝統音楽、台湾語の古歌を愛し、人間国宝邱火栄に師事、淡水南北軒で北管を習い、台北木偶劇団で楽師となる。伝統芸術の研鑽以外に、現代舞踊や流行音楽など異ジャンルと北管音楽の合作をしている。